サイパンへの直行便は現在デルタ航空の1往復のみ
サイパンというと私たちアラフォー世代には最も身近な海外として馴染みに深いところです。
と言っても私は行ったこと無いんですけど。
両親が会社の社員旅行で2度ほど行っていたんじゃないかと思います。
今はあまりありませんが、昔のテレビのクイズ番組の優勝賞品としてグアム・サイパン旅行と言うのは定番中の定番でした。
路線の廃止ということ自体も驚きなのですが、そもそも今は1往復しか飛んでなかったのかということにも驚きました。
と言っても同じ北マリアナ諸島のグアムには今でも日本各地から合計12便就航しているので直接サイパンに行けないというだけではあるのですが、そのグアム便も今年に入って廃止になった路線もあり、この先路線が廃止になる予定のところもあるそうなので、グアム方面への路線は縮小傾向にあるようです。
グアム・サイパン路線が縮小になっている原因とは?
最も大きな原因として考えられているのが、北朝鮮のミサイル攻撃の懸念であるといえるでしょう。
実際に攻撃の標的としてグアムが名指しされていることもあり、日本の修学旅行先として人気であったグアムはキャンセルが相次いでいるそうです。
もともとサイパン―成田路線は日本人観光客の利用がほとんどですので、観光客が減れば当然ですが採算が取れなくなります。
特に気軽に行ける所という印象であるがゆえに、リスクが高まったという印象は大きなマイナスの要因となったと考えられます。
ですが、北朝鮮の懸念が起こる前から少しずつ路線が縮小していることには別の理由があると考えられます。
東南アジアのビーチリゾートの成長
一昔前のビーチリゾートといえばグアム・サイパン、そしてハワイというのが定番でした。
東南アジアのリゾート開発が進みグアム・サイパン以外でも比較的近く時差のないリゾート地が増えてきて、旅行先の選択肢が増えてきたというのも大きな理由の一つと考えられます。
インドネシアのバリ島、フィリピンのセブ島、タイのプーケット島などがその代表的なものでしょう。
特にセブ島は直行便もあり所要時間も5時間前後とグアム・サイパンに次ぐ近さです。
フィリピン・セブ島 5時間前後
インドネシア・バリ島 7時間半
タイ・プーケット島 最短で9時間半くらい
プーケット島には直通便がないので乗り継ぎによってはかなり掛かることもあるようです。
またアメリカ領北マリアナ諸島であるグアム・サイパンに比べ物価が安いことも有利な点といえるでしょう。
グアム・サイパンの物価は日本と同じか少し高いくらいです。
東南アジア諸国の物価はアメリカ領のグアム・サイパンに比べると格段に安いですから、少し所要時間が長くなっても現地でより安く楽しむことができるのは大きなメリットと言えます。
観光地として成熟してきているので日本人のガイドや移住してサービス業に従事する一も増えていて、かつてのグアム・サイパンのように気軽にいける観光地となってきていることが大きな魅力となっているといえます。
こういった要因が重なりグアム・サイパンを訪れる観光客が減少しているという側面もあるのだと思います。