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リステリア食中毒の日本での発症事例は?妊婦はメロンやチーズが危険?

どうも、まんぼうです。

食中毒というと日本ではノロウイルス病原性大腸菌O-157が最も警戒されている食中毒ですが、南半球では同時多発的にリストリア食中毒と言うものが発生しているそうです。

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リステリア食中毒とは?

リステリア属に8種あるうちのリステリア・モノサイトゲネスという種類によって引き起こされる人獣共通感染症リステリア症というそうです。

人が発症した場合に最も多い症状は髄膜炎敗血症胎児敗血症性肉芽腫症脳髄膜炎などで、動物の場合には脳炎や、敗血症の他、流産等の症状が現れるそうです。

日本では1958年に初めて報告され1970年代前半までで年間数例だったものが関心が高まるにつて報告数も増加傾向にあるそうです。

この細菌自体は食品や土壌に存在する常在菌でどこにでも存在する身近な細菌のようです。

感染から発症までには数時間から3ヶ月とも言われる潜伏期間の差があり、原因になった感染源が特定できないことも多いらしいです。

もともとはペットや家畜からの感染が疑われていたが1980年代にコールススローの原料となったキャベツからの感染が明らかになって以来、食物からの感染ルートが判明して重要な食品媒介感染症であると認識されるようになったとのこと。

食肉の感染率についての調査結果では食肉用家畜の保菌率と加工食肉とでは、食肉用牛の保菌率が1.2%、ニワトリが0%に対して、食肉加工後の保菌率が20.8%と高くなっていて施設内での二次感染が疑われています。

食肉全体の汚染率は10-40%と考えられています。

リステリアの集団感染とは?

今回私が観たニュースでは南アフリカで1年間で180人超が死亡したという大規模な集団感染です。

この大規模な感染は食肉加工業者【エンタープライズ・フーズ】の加工工場での二次汚染から広まったとされていて、政府が加工肉を食べないように呼びかける事態になっていると言います。

もう一つはオーストラリアのロック・メロンから感染したというものですね。こちらは3名が亡くなっていて合わせて15人の感染が確認されていて、いずれも糖尿や心疾患など基礎疾患を持つ人達だったので、基礎疾患を持つ人の中でカットメロンを買った人は処分するように促しているとのこと、感染源となったメロンはサウスウェールズ州内の農場が感染源だとみられているとのこと。

こういった食品が媒介したリステリアの集団感染は1981年にカナダでコールスローを感染源とした集団感染が起こったの確認されている中では最も古い事例だそうです。

それ以降も2011年にアメリカでメロンの一種カンタロープを感染源として発生した集団感染も発生していて、チーズ生ハム、スモークサーモンなどを原因とする集団感染が確認されている。

リステリア症(食中毒)を防ぐにはどうしたらいいのか?

リステリア菌は細菌の中でも非常に低温に強いそうで、一般的な細菌ならば増殖を停止する摂氏-4度という低温ですらゆっくりと増殖するという。摂氏-18度では増殖しない。また塩分への耐性も高く10%の食塩水でも増殖して、30%という高濃度の食塩水にすら耐える耐性の高さを持っているうえ、一般的な食品添加物として使用される亜硝酸塩にすら抵抗性を持ち、他の菌ならば増殖を抑えられる環境ですら増殖する可能性があると言われている。

一方で熱には弱く、一般的に充分な加熱をすれば死滅するのでリステリア症にかかりやすい人は生食を避け加熱したものを食べるように心がけると良い。生食する野菜などはよく洗い汚染をできるだけ取り除く事が大事だそうです。

ここで言う感染しやすい人というのは、妊婦、胎児、新生児、幼児、老人。免疫力が低下している人などのことを言うそうです。要するに抵抗力の落ちた、もしくは低い人が危険ということですね。

特に妊婦は健康な成人よりも発症リスクが20倍ともいわれているそうで、母体の症状よりも胎児への影響が大きいとされています。(胎児への垂直感染)

過去に起こった集団感染の原因食品は加熱しないで食べる食品がほとんどであることから、食べる直前に加熱処理をしたものを食べることが一番効果的な予防法といえるのではないでしょうか。

発症してしまったら?

感染部位によって症状は様々あるそうですが、食中毒と言いながら症状は風邪に近い症状が出ることが多いそうです。発熱、頭痛、悪寒、嘔吐など一見インフルエンザのような症状ですね。

重症になると髄膜炎などを起こし意識障害痙攣などの症状も出ることがあるそうで、脳神経障害のような後遺症が残ることもあるそうです。

症状がほかの病気に共通していることが多すぎて一般人が「あ、これはリステリア症だな」とわかることは皆無でしょうね・・・。

感染初期はペニシリン系テトラサイクリン系抗生物質が有効だそうですが、一般人ではどうにもできないのでおかしいと思ったらおとなしく病院に行きましょう。

ワクチンも現在はないそうなので、上で書いた予防を心がけるのが大切ですね。

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最後に

  • リステリアはどこにでも存在する常在菌で完全に生活から遮断することは難しいです。
  • しかし、きちんと熱消毒をすれば滅菌できるものなので、感染リスクの高い人は食べる前の加熱を心がければ予防効果が高いです。
  • 早期であれば抗生物質による治療も効果があるようなので、おかしいなと思ったら病院に行きましょう。
  • 特に妊婦はリスクが高く胎児への垂直感染の危険性もあるので注意が必要です。

というわけで今回は、リステリア食中毒が南アフリカとオーストラリアで死者まで出る事態になったニュースについてでした。

ではまた。

まんぼう

まんぼうです。 多趣味なアラフォーおじさんが気になることや体験談などを書いています。