具体的な変更があったのはどのくらい?
昨年9月、府立高校の女子生徒が茶色い髪を黒く染めるように指導されて不登校になったとして府を提訴したことを受けて、府は頭髪に限らず校則全般を点検するよう府立の全197校(特別支援学校なども含む)に指示した。
その結果、校則や生徒指導方針などを変更したのは90校あり、このうち校則の改訂や新たな設置が68校であった。全日制高校135校では53校が校則を改めた。
(出典:朝日新聞デジタル)
ちょっと内容が分かりづらいですが、校則や生徒指導方針を変更が90校で、校則の改定が68校なので指導方針だけを変更したのが22校ということですね。
全体が197校あるということなので何らかの対応を取ったのが約半分で、校則の改定という明文化した変更をしたのは1/3ということになります。
そもそも、時代に即した形で変更してきている学校もあるとは思いますが、この機会に変更したところが半分ないし1/3と言う数は多いのか少ないのか?
このあたりが明確でないとこの数字の持つ意味合いが変わってくると思います。
仮に変更をしなかった学校がすべて時代に即した変更をすでに行っていたなら、この結果は評価できると思います。
逆に旧態然とした時代にも理にもかなわない校則を変更していなかったとしたら、評価に値しないと言わざるを得ないわけで、今回のこの結果は我々が評価するのにちょっと情報が不足しているのかなと思います。
どんなおかしな校則がいままでのこっていたのか?
具体的に記事に書いてあったのは「下駄での登校禁止」「カチューシャの禁止」の廃止と、「アイパー(アイロンパーマ)の禁止」などです。
このあたりは本当に突っ込みどころが多いですね。
大阪府下ではないのですが、うちの姉の高校は下駄での登校禁止という校則はありましたので開校が古い学校では改定していなければ比較的多いのかもしれません。
アイロンパーマはアイパーって書いてあったんですかね?今どきアイパーってわかる高校生おるんかね・・・?
カチューシャの禁止もよく意味がわかりませんが、そういえばポニーテール禁止という校則のある高校もあるとか聞いたことありますね。
少し前ですが、神戸では中学生だったかな?が丸刈りにすることが決まりだったというので反対運動のようなものが起こったことがありますね。
問題の本質は改善されたのか?
「茶髪の禁止」から「染色・脱色の禁止」に変更する高校があるなど本質的な改善は一部見られます。
また新たにマスカラの禁止やカラコンの禁止など、時代に即した禁止事項が追加されているのはそれこそが指導の本質だと思いますし、あるべき姿がなんであるかということを常に見直していくことが大切だと思います。
最大の問題は変更があったかどうかではなく、どの学校も理不尽な校則、指導がない状態になったかどうかということのほうが大事なわけで、今報道されている内容では不十分ではないかと感じています。
指導する側が正しくあるべき姿を指導できることこそが大切であってその指針が学校によって全く違うのではよくないですからね。
現段階で報道されている内容では全体像が掴めないので、本質的な問題が解決されたか?ということは判断ができないと思いますが、良い方向には向かっているのではないかと思います。