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どうも、まんぼうです。
先日あった即位礼正殿の儀で話題になった天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)ですが、三種の神器としてであれば草薙剣(くさなぎのつるぎ)と言う名で認識している人のほうが多いのでは無いかと思います。
少なくとも私の中学生時代の社会の資料には草薙剣として書かれていたと思います。
最近は天叢雲剣で掲載されているのでしょうかね?
私が天叢雲剣という名前を知ったのはファイナルファンタジーVで刀系最強の武器として出てきたあたりからだと思います。(ゲーム内表記:あめのむらくも)
当時は今のような物事を簡単に調べられる時代ではなかったので、草薙の剣と同義のものとは知りませんでした。
しかしなぜ他の2種とは違い同一のものでありながら全く違う2つの名を持つのか調べてみました。
天叢雲剣と草薙剣と言う2つの名前のそれぞれの由来について簡単にまとめてみました。
そもそも剣自体の出自が諸説あるためそれらをまとめた形で書いてます。
天叢雲剣は出雲の国を荒らし村の娘を生贄に要求していた八岐大蛇(やまたのおろち)を素戔嗚尊(すさのおのみこと)が討伐した際に尾の付け根あたりから出てきた大刀とされています。
その八岐大蛇が常に頭上に群がった雲(叢雲)を従えていたことから天叢雲剣と呼ばれるようになったそうです。
でもそれじゃあ八岐大蛇の異名が天叢雲になりそうな気がしますが、神話なのでそういうものだとしておきましょう。
策略によって眠りこけた八岐大蛇をスサノオのもつ十拳剣で切り刻んだ際に十拳剣が欠けてしまったほど固く切れ味の鋭い大刀であるとされています。
スサノオはその不思議な剣を自分が持つことは憚られると天照大神に事情を話し献上したと伝わっています。
草薙剣はスサノオにより天照大神に献上されたあと瓊瓊杵命(ににぎのみこと)に他の三種の神器(八咫鏡・八尺瓊勾玉)と共に手渡され下界へと戻ることになる。
その後大和武尊(やまとたけるのみこと)に渡り、火計により窮地に立った際に一振りで草をなぎ窮地を脱したことから草薙剣と呼ばれたというのがよく知られている草薙剣の名前の由来です。
これ以外に臭い蛇の剣という意味であるという説や沓薙剣がなまったものという説もあります。
天叢雲剣は大刀であり草薙剣は直剣で表現されることがあります。
ですが実物を見た人は現代では誰もおらず、どちらが形状として正しいのかは知る由もありません。
天叢雲剣と草薙剣以外にも多くの別名があり都牟刈の大刀(つむがりのたち)、都牟羽大刀(つむはのたち)、沓薙剣(くつなぎのけん)、八重垣の剣(やえがきのつるぎ)とも伝っています。
刀を刀剣というように、また刀を使う技術としても剣道や剣術と言われるように、剣には刀も含まれると考えることが出来ます。
一説には片刃が刀、諸刃が剣(つるぎ)、全般が剣(けん)と区別されていたのではないかと言われています。
ただ、これらを記した文献は漢文なので明確に区別されていたとは考えにくいのではないかと思います。
今回は天叢雲剣と草薙剣の名前の由来と違いについて調べてみました。
伝承をたどれば天叢雲剣として天照大神に献上されたものが下界に下賜され、その過程で草薙剣と呼ばれる由来となった故事があったということになるので、同一のものの別名称と言うことになるわけですね。
ファンタジーなゲームでは名前のかっこよさから天叢雲剣の方が多く使われているようですが、ちょっと下調べの足りないゲームだとそれぞれが別の武器として出てくることもあるみたいで、ちょっとややこしいところがあるのは確かですね。
というわけで今回は、天叢雲剣と草薙剣は何が違う?名前の由来と伝承についてもでした。
ではまた。
まんぼうです。 多趣味なアラフォーおじさんが気になることや体験談などを書いています。
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