エスプレッソマシンの違いは何?
エスプレッソマシンには現在5つほどの種類があります。
昔からあるオーソドックスなもの2種類とネスレから出ている3種類があります。
抽出方法
抽出方法はマシンによって違いがあるのですが、大きく分けるとコーヒー豆を挽いたものを使うタイプとインスタントコーヒーを使うもの、カフェメニュー毎にオールインワンになったカプセルを使うものの3つあります。
コーヒー豆を使うものは一般的なエスプレッソマシンやネスプレッソ、インスタントコーヒーを使うバリスタ、オールインワンカプセルを使うドルチェグストとなっています。
ラテの作り方
ラテの作り方もマシンによって違い、付属のスチームノズルやミルクフォーマーを使うものとクリーマーのパウダーをフォームして使うもの、カプセルにひとまとめになっていてコーヒーとともに作成されるものがあります。
一般的なエスプレッソマシンにはスチームノズルがついているのでこれを使用してラテを作成します。
一部のネスプレッソにはミルクフォーマーがついているのでそれを使ってラテを作ることができます。別売りでホットもアイスもフォームとミルクにできるミルクフォーマーもあるのでそちらとセットで販売されているケースもありますね。
ドルチェグストはすべてがカプセルに含まれているのでボタン一つで問題なく作成ができるます。
バリスタはミルクというわけではないですがネスレのクリーマーブライトを使ったラテが作成できます。
エスプレッソマシンの違い・抽出方法
パウダータイプ(豆を挽く)
一番クラシックなタイプで手間がかかる部分はありますが、豆の種類、豆の挽き具合、焙煎度合いまで好みのものを使える自由さにおいて右に出るものはありません。
その反面挽き具合やタンピングの圧など慣れが必要なのでお手軽にというとちょっと敷居が高いかもしれません。
主なパウダータイプのエスプレッソマシン
日本国内で販売されているエスプレッソマシンはデロンギのものが主流です。私の使っているものはデバイスタイルというメーカーのものですが現在は製造されていないですね。
パウダータイプのマシンはカフェポッド用のアタッチメントが付いていることが多くその場合はカフェポッドも使用することができます。
低価格帯のものはお手頃ですがスチームの気圧が低くうまくクレマが出ないこともあるようですのでお手頃さを選ぶかそれなりの品質を選ぶかが難しいところですね。
基本的にミルクスチーム用のノズルがついている事がほとんどです。
カフェポッドタイプ
カフェポッドはパウダーの使えるタイプだとアタッチメントが付いていてどちらも使えるものもありますが、ポッド専用のものはカフェポッドしか使えないものになります。
カフェポッド専用マシン
現在カフェポッドしか使えないマシンは探してみましたが販売されているのはこちらだけのようですね、こちらも製造は中止となっているようなので現実的にカフェポッド専用マシンは無くなる方向にあるのかもしれません。エスプレッソではなくレギュラーコーヒーのポッドを使うものはいくつかあったのですが、カプセル式のマシンに取って代わられているのかもしれませんね。
カフェポッド自体はパウダー式マシンのアタッチメントで使用する事ができる事がほとんどので需要がなくなってきているのでしょう。
カプセルタイプ(ネスプレッソ)
専用カプセルを使うエスプレッソマシン。
エスプレッソに特化していてカフェポッドの代わりにカプセルを使うイメージ。
カプセルの種類が多くスターバックスなど他社の対応カプセルも流通しています。
ネスプレッソには数多くのバリエーションがあります。
全部紹介すると多いので価格帯や機能の違いで特徴のあるものを掲載しておきます。
エスプレッソを抽出する機能だけのものやスマートフォンと連動したものなどがありますが、上記のタイプではミルクをスチームすることはできません。
こちらはミルクをスチームすることができるタイプです。
ミルクをセットして自動的にミルクメニューを作成してくれるラティシマシリーズと現在は中古でしか販売されていませんが通常のエスプレッソマシンと同様のスチームの使えるマエストリアというタイプもあったようですね。
これとは別にフォームドミルクを作ることのできる専用のマシン・エアロチーノ(右端)も販売されています。
温かいものも冷たいものもどちらもミルクフォームにできるのでエスプレッソマシンを使わない人にも便利なアイテムじゃないかと思います。
専用カプセルを使用するネスプレッソですが、ネスレ以外のメーカーからも互換性のあるカプセルが発売されているので、カフェポッドで探すよりもこちらのほうがバリエーションが多いかもしれないですね。
スターバックスやKIMBOなどの有名なメーカーからも対応カプセルが出ています。
オールインワンタイプ(ドルチェグスト)
専用カプセルを使う点ではネスプレッソと似ていますが、必要な材料がすべてカプセルに含まれていて、別途ミルクなどを用意する必要がないオールインワンカプセルを使用します。
ネスプレッソに比べると全体的に本体価格は低めですね。
ミルクなどを用意する手間が無いのでお手軽さにおいてネスプレッソよりも上ですが、お好みの味への調整などを考えると融通が利かないところがあるかもしれません。
その反面抹茶ラテやティーラテなどコーヒーに限らない幅広さもあるのでコーヒーが苦手な家族がいるような家庭でも導入しやすい部分もあると思います。
カプセルの単価もネスプレッソに比べると3割ほど安くなるのでランニングコスト導入コストともにネスプレッソよりもドルチェグストのほうが優れていると言えます。
インスタントタイプ(バリスタ)
バリスタは他のマシンと違い元になるものがインスタントコーヒーであることが最大の違いになります。
ブライトを使うことでカフェ・ラテなども作ることができます。
ばりすたの他のネスレ製品との違いはカプセルではなくインスタントコーヒーを使用していることですね。
そのためランニングコストは最も安くなります。
その反面使えるコーヒー自体は限りなく少なくバリエーションはマシンで使い分けられるもの位になります。
各エスプレッソマシンの比較
1杯あたりの価格
エスプレッソマシン | 20円~ |
ネスプレッソ | 90円~ |
ドルチェグスト | 52円~ |
バリスタ | 16円~ |
それぞれの1杯あたりの価格をアマゾンの値段から計算するとこのくらいになりました。
豆の選択や挽き具合の慣れは必要ではありますがエスプレッソマシンがやはり圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
ネスレ製品は純正の値段から計算していますが、互換カプセルのものであればもう少し安いものもありますね。
ネスプレッソ互換のカプセルだと1杯あたり50円くらいのものもありますので、ドルチェグストと比べても遜色ない単価になります。
流石にバリスタのコストパフォーマンスには敵いませんが缶コーヒーの半分以下の価格で本格的なエスプレッソを楽しめると考えれば非常に魅力的ではあります。
ドルチェグストも他社の互換製品はありますが、価格的には純正のものと変わらないかむしろ高いくらいなので純正カプセルが最もコストパフォーマンスが高いのかなという印象ですね。
バリスタは基本的に純正品の仕様が前提なので大きく変わることは無いですね。
ラテの作り方
エスプレッソマシン | 付属のスチーマーで作成可能 |
ネスプレッソ | ミルクフォーム機能付きか別売りのミルクフォーマーが必要 |
ドルチェグスト | カプセルに含まれている |
バリスタ | ブライトを使用して作成可能 |
市販の一般的なエスプレッソマシンでは殆どの場合スチーマーが標準装備なので問題なく作成ができます。
ネスレ製品ではネスプレッソだけがラテの作成に制約がありますが、ドリチェグストやバリスタの場合はカプセルに含まれていたり予めブライトをセットしておくことで作成が可能となっています。
ネスプレッソの場合はミルクスチーマー付きのもの以外だと別売りのミルクフォーマーなどを使う必要がありますが、生乳を使用できるというメリットもありますね。
エスプレッソマシンおすすめは?
正直なところどのマシンにも優れた点があり一概にどれがおすすめというのは難しいですね。
なので条件ごとにおすすめをしたいと思います。
本格的なエスプレッソを楽しみたい人向け
エスプレッソマシンかネスプレッソがおすすめです。
市販の普段遣いのものからロースターでお好みの豆をお好みの強さで焙煎してもらったものを使ったりと幅広い使い方のできるエスプレッソマシンは使いこなせればあらゆるカフェメニューに対応できる柔軟性があります。
ネスプレッソもお手軽なカプセルタイプでありながら幅広い種類のカプセルや他社の互換製品などバリエーションが豊富で本格的なエスプレッソを楽しむことができます。
できるだけ安くエスプレッソを楽しみたい人向け
エスプレッソマシンかバリスタがおすすめです。
バリスタのコスパの良さはいうまでもないですが、手間はかかるものの市販のエスプレッソ用の粉ならばバリスタに迫るくらいのコスパを出すことができます。
手間が増える反面本格的なエスプレッソを低価格で楽しむことができます。
お手軽にカフェラテやカプチーノを楽しみたい人向け
ドルチェグストかバリスタがおすすめです。
別途ミルクを用意しなくても良いという点でこの2つは優れています。
スチーマーでミルクフォームを作成する場合どうしてもあとのマシンの手入れが必要になります。
忘れると目詰まりしたり、衛生的にもよろしくないのでちょっと面倒かなと思うところはありますので比較的お手軽に作成が可能なこの2つがおすすめです。