台風通過後の注意点
台風は当然通過中が一番危ないのですが、台風一過でその後何事もなく日常が戻ってくるかといういうとそうではないことも多々あります。
そこで注意すべき点をいくつかまとめました。
外出時の注意点
川の増水に注意
台風は大雨を伴い通過します。たとえ過ぎ去ったとしても進路によっては上流ではまだ大雨の場合もありますし、雨量が多ければ川の増水がなかなか引かないということもあります。
また上流から流れてきた瓦礫や流木によって橋が流されたり、川の流れがせき止められて一部溢れていたりすることも考えられるので河川の近くを通る際には注意が必要です。
予期せぬ水たまりに注意
集中的な降雨によって普段なら水たまりができないようなところでも水たまりになっていたりすることがあります。
特に高架式の道路は水が引いていなくて車が水没してしまうこともあるので普段の経路に下に下がる高架があれば迂回するルートも予め検討しておくといいと思います。
もう一つ水たまりの危険なところがあり、側溝や蓋の空いたマンホールなどが濁った水の中に口を開けている事があるという点です。
過去にも水圧で空いたマンホールに自転車ごと転落してなくなったという事故があったそうです。
電線の切断に注意
強風により電線が切断している場合があります。最近だと切断された時点で通電が切れるようになっていると聞いたことがあるので、感電などはないと思いますが予期せぬところでだらんと垂れ下がっていたりするとぶつかったりひっ掛かったりする可能性も否定できないので注意が必要です。
ないとは思いますが、通電していたりすると感電の恐れもありますね。
散乱したガラスや枝に注意
強風で枝が折れて飛散していたり、自動販売機脇のゴミ箱が倒れて缶や瓶が散乱したりしている場合があります。
特にガラス瓶は割れて鋭利な状態になっていることもありますし、それが水たまりの中に落ちていたら気づかずに踏んでしまうこともあり得るので極力水たまりは避けて歩く方が良いでしょう。
車での走行の場合も深めの水たまりは避けて走行するのが良いと思います。
鉄道の運行状況に注意
台風の通過する時間帯にもよりますが、鉄道各社は台風後の安全点検後に運行を再開するので、運行状況と再開時間の確認をしておくと良いでしょう。
運行の再開は会社によってまちまちではあると思いますが、今までの感じだと比較的地下鉄は再開が早い傾向があるみたいです。(まんぼう調べ)
その際に注意すべきは運行がいつもの時間には再開されていると思っていくと、それより前の時間に乗る予定だった人が大挙して押し寄せていて駅が入場制限掛かっているなんて言うこともありますので、早めに家を出るほうが無難かと思います。
斜面の横は要注意
都市部ではあまりないように思いますが案外多いのが斜面。山間部では台風や大雨のあとに地崩れが起こることがままあります。
基本的にはコンクリートなどで固められているので崩れることは少ないですが、それでも崩れるときは崩れるので斜面脇を歩くときは斜面の反対側を歩くもしくは迂回が可能であれば迂回して斜面横を避けて歩くのがいいと思います。
倒木や倒れた看板に注意
気が折れたり看板が倒れたりしたところでもガードレールや壁などに引っかかってしたがくぐれる状態になっている場所は通れるからと行って下をくぐるのは危険ですのでやめましょう。
何のきっかけで崩壊するかわからないので下をくぐるというのは非常に危険です。
家周りの安全点検ポイント
玄関先の飛散物に注意
台風の風は思いもよらぬものを運んできたりするので、台風通過後の玄関先には飛んできた枝やら板やらが飛んできていることもあります。
庭の植木鉢や柵など自宅敷地内のものも危険ですね。
窓を開ける前に建物周囲の安全を確認
雨戸のある家庭では雨戸を開ける前に一旦玄関の安全を確認して、家の周囲に飛来物や、倒壊がないかを点検してから開けたほうがいいと思います。
昔の話ですが中学生くらいの時に近所のTVアンテナが風で落ちてぶら下がり2階の雨戸にのしかかっていたことがあります。
家の中の安全点検ポイント
通電火災に注意
停電していた地域では通電の際に火災が発生することがあります。
トラッキング火災や浸水による漏電等が原因で発生するいわゆる通電火災が起きる可能性があります。
対処法として一度すべてのブレーカーを落とし、①大ブレーカー②小ブレーカーの順に上げ直します。注意しておくことは小ブレーカーを上げるときは1個ずつ入れて状況を確認してから次のを上げるようにしましょう。
家電の浸水に注意
停電復帰時の通電火災に加えて浸水や雨漏りで水濡れした家電の通電は危険なので避けたほうが良いでしょう。
内部に水が残っているとショートして故障の原因となることがありますし、火災の原因にもなりえます。
被災してしまったときの注意点
対策をしていても自然の猛威ですからどうにもならないこともあります。
被災した際に注意すべき点についても書いておきたいと思います。
被災状況の証拠を残す
台風の被害の場合強風による家屋の損壊と河川の氾濫による浸水、山あいでは土砂崩れによる家屋の損壊が挙げられます。
いずれの場合も片付けを始める前に被災状況をスマホやデジカメなどを使って記録として残しておくことが大事です。
自治体の発行する罹災証明のために被害直後の状況を詳細に残しておくことが重要です。
家屋の内外の浸水跡、メジャーなどを使って浸水の高さを明確にするなど可能な限り詳細に残しておくと良いでしょう。
災害減免法を申請する
災害により損害が生じた場合、保険金などで補填された金額を除く損害から年収に応じて所得税が減免される精度があります。
詳しくは国税局のホームページに掲載されているのでリンクを貼っておきます。
災害減免法について
所得が1000万円以下の人が対象です。
汚染粉塵に注意
床上浸水などで家の中にまで泥土が侵入している場合は掃除の際にマスクを着用し乾燥した泥土の粉塵を吸い込まないように注意が必要です。
氾濫した水は多くの場合自然の土砂以外に下水を含んでいるため病原菌やウイルスが含まれていることが多いです。
乾燥すると空気中に舞い吸い込んでしまうので防じんマスク、なければ花粉用などを重ねる、マスクの上からタオルを巻く等できるだけ体内に入らないようにすると良いでしょう。
また汚泥の状態でもはねて目鼻口にかかることもあるので、マスクとメガネは可能な限り着用して作業することが大事だと思います。